legend ej の繧繝彩色な「物語」

2018年1月20日土曜日

南アフリカのゲーム・サファリ/ピラネスバーグ国立公園&クルーガー国立公園

南アフリカの自然環境の保全&野生動物の保護

国立公園・動物保護区・自然保護区

アフリカ大陸の南端部を占める南アフリカの国土は日本の約3倍以上の面積である。
南アフリカには北東側のモザンビークとの国境線に沿って、南北360km 東西の最大幅90km、日本の四国よりさらに広く、東京都の約9倍以上に相当する面積19,500平方kmのクルーガー国立公園 Kruger National Park を初め、東京23区よりやや狭い面積570平方kmのピラネスバーグ国立公園(ピラネスベルグ国立動物保護区 Pilanesberg National Park / Game Reserve)など、現在、21か所の国立公園が指定されている。

国立公園のほかに、南アフリカでは野生動物や植物のみならず、河川や渓谷、山岳、鍾乳洞や森林、湿地帯や湖沼など、自然保護を目的としたかなりの数の国立の動物保護区 Game Reserve GR自然保護区 Nature Reserve NRが指定されている。そのほか、国管理の保護区に劣らない大規模な私営の動物保護区と自然保護区が全国至る場所に点在しているのが、南アフリカの保護区の特徴である。

ダイヤモンドや金やプラチナなど世界トップクラスの鉱物資源国である南アフリカは、野生動物を初め世界最大級のワイルドフラワーなど植物、地球最古の地形&地質、乾燥サバンナ草原&山岳、河川&湖沼などを含める変化に富む自然環境と、それに魅了されたツーリストが憧憬する観光も国の重要な経済資源となっている。

Blog
●関連ブログ: 世界最大規模のワイルドフラワーの花咲く半砂漠地帯/南アフリカ・ナマクアランド地方
ジャカランダの花咲く南アフリカ・プレトリア/「花の魔術」のナマクアランド地方

南アフリカ・ワイルドフラー Wild-flower, Namaqualand,South Africa
ワイルドフラワーの咲き乱れる南アフリカ・ナマクアランド地方
(AD) ダイナミックな自然と神秘的な遺跡を巡る!クラブツーリズムのアフリカ旅行
8日間\460,000福岡№12010(\500,000新千歳№12011)ビクトリア滝~チョベ公園~ケープタウン&ケープ半島
8日間\369,000成田№12078(\399,000関西№82212・中部№71524)ケープタウン&半島・喜望峰~ビクトリア滝
9日間\479,000成田№12050・関西№82211/ナマクアランド(3泊)野生花鑑賞~ケープタウン&テーブルマウンテン・喜望峰
11日間\579,000成田№12051(\605,000名古屋№71509)ナマクアランド(3泊)野生花鑑賞~ナミブ砂漠

ゲーム・サファリ Game Safari

南アフリカ・ゲーム・サファリ/アフリカライオン Lion, Game Safari, South Africa
乾いた草原を歩くメスのアフリカライオン/南アフリカ・クルーガーズドープ保護区

「ゲーム・サファリ」とは?

南アフリカの動物保護区では、車に乗ったままルートを時速10km前後で低速走行して、広大な草原やブッシュ潅木、川や沼地などに生息する猟獣や草食動物、鳥類などを発見する「ゲーム・サファリ Game Safari」と呼ばれるワイルド・トレイルを楽しめる。
ここで言う「ゲーム」とは、サッカーや野球などのスポーツの「試合」や若者達の遊びの「ゲーム」ではなく、狩猟の「獲物」、あるいは狩猟の対象となる「猟獣類」や「動物」を意味している。保護区が設定された現在、かつてのように銃を使った「動物狩り」はあり得ないが、「ゲーム・サファリ」とは、車を利用したサバンナ草原や森林帯、あるいはボートを使った湿地帯や湖沼などでの「野生動物探し」と言える。

「ビッグファイブ Big 5」とは?

ゲーム・サファリを象徴する「ビッグファイヴ Big 5」とは、大型野生動物の代表であるアフリカライオンアフリカゾウサイバッファロー(アフリカ水牛)、そしてレパード(ヒョウ)を意味する。かつて「動物狩り」の時代、ハンター達はサバンナ草原で最も危険で最も魅力的な野生動物5種を狩りの最高の「ゲーム(獲物)」とした。それがゲーム・サファリの「ビッグファイヴ」である。

アフリカ
ゲーム・サファリ・「ビッグファイヴ」
左から: アフリカライオン アフリカゾウ サイ バッファロー レパード(ヒョウ)
現代では、サファリ・ツーリストは挙って先ずは、例えようもない緊張と興奮を覚える「ビッグファイヴとの遭遇」を夢見ることになる。人は本物の「野生の魔力」に誘導され、本物を追求する人間の本性の炎が燃え上がる。
そうして、満を侍してサバンナ草原の保護区を訪ね、本物のビッグファイヴに遭遇してしまうと、「野生動物探し」に完全にはまってしまう。結果は、批判ではないが、もはや入場料が高い日本国内にある「OO動物園」とか「OOサファリパーク」と名をうった、囲いの中で飼育員が栄養満点の餌付けをしている安全な動物園へは行けない。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/クルーガー国立公園・ゾウ Elephant, Game Safari, South Africa
水を飲み 枝葉を食べるアフリカゾウの群れ/クルーガー国立公園・サビ川流域
遠慮無用な野生のゾウ達の日常生活 豊かな緑と水はゾウ達の生命線でもある

「ビッグ・シックス・バード Big 6 Birds」とは?

また、幾らかのゲーム・サファリ・ツーリストは、クルーガー国立公園やほかの動物保護区で遭遇できる大型鳥類、中でも形態や習性など特徴的な鳥類を「ビッグ・シックス・バード Big 6 Birds」と呼ぶことがある。
これには、アフリカ・オオノガン Kori Bustard、ゴマバラワシ Martial Eargle、ミミヒダワゲワシ Lappedfaced Vulture、ウオクイフウロウ Pel's Fishing Owl、クラワクチョウ Sadolle-billed Stork、そしてミナミジサイホウ Southern Ground Hornbill が含まれる。
何れの大型鳥類も個体数は決して多くはなく、誰でも簡単に遭遇できるとは言えないが、バードウォッチャーにとっては稀な遭遇であるからこそ、視野に捉えた時は感動と興奮の物語が開幕する。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/ビッグ・シックス・バード
ビッグ・シックス・バード Big 6 Birds/写真情報: Wikipediaなど
左から: アフリカ・オオノガン ゴマバラワシ ミミヒダワゲワシ ウオクイフウロウ クラワクチョウ ミナミジサイホウ

野生動物との遭遇/自然淘汰と生存競争の動物世界

ゲーム・サファリの許された南アフリカの動物保護区では、サファリ・ツーリストが夢見るビッグファイブを初め、そのほかでは高い樹木の葉を食べるケープキリン、水場の岸辺でダランと横たわるか水中でのんびり過ごすカバ、群れでグイグイと移動するヌーの類、神経質そうな顔付のバーチャル・ゼブラ(シマウマ)の群れ、猛獣の食物連鎖の餌食となるスプリングボックやウォーターバックなど小形アンテロープ類の群れや鳥類などを遠くに、あるいは間近に見ることができる。
また、多くの保護区には発見が難しいヘビの仲間、数は少ないがチータや長い角のオリックス(ゲムズボック)、コソコソ活動するセグロジャッカルや「サバンナの掃除屋」と呼ばれるハイエナ、目付きの鋭い迷彩色毛衣のワイルドドッグ(リカオン)、残り物を漁るハゲワシ、マングースやハリネズミや大型のダチョウなども生息している。
経験論で言えば、集団で堂々としているゾウや数頭で行動する背丈のあるキリン、10頭~20頭前後の群れで移動するシマウマや無愛想な表情のヌーやバッファロー、オス1頭が20頭前後のメスと子供を連れハーレム的に生息する優しい顔立ちのインパラなどは、保護区を低速走行中に遭遇できる確率は「ほぼ100%」と言える。

サバンナ草原の保護区はまさに野生動物の宝庫であり密集地でもある。しかし、名称こそ「保護区」だが、悪意ある密猟者から動物の生命を守ることを優先するだけで、動物園のように食事時間に飼育係が餌を与え、ブラシを掛け健康面も含め過保護的に動物を管理する訳ではなく、動物達の生存は野生のまま自然任せとなる。
当然、それは保護区の動物達にとっては、密漁の的にこそならないが、常に自身での食べ物の確保の必要性があり、他種との弱肉強食の生存競争、自然淘汰の厳しい掟に従う過酷な世界であるのは言うまでもない。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/キリンの親子 Giraffa, Game Safari, South Africa
ブッシュ潅木帯のキリンの親子/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域
南アフリカ・ゲーム・サファリ/インパラのオスの闘い Impala, Game Safari, South Africa
インパラのオスの闘い/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域
南アフリカ・ゲーム・サファリ/ヌーの群れ Gnu, Game Safari, South Africa
サバンナ草原のオグロヌーの群れ/南アフリカ・リノ&ライオン自然保護区

野生動物の保護区では、オフロードが遠くまで見渡せるちょっとした丘陵の中腹や草原を初め、湿地帯の脇、森林帯などを走ることが多く、ブッシュ潅木を食する大型のゾウや背丈のある緑の森林区域に佇むキリンなどの居場所を確認して近づくことも有効である。小型~中型動物のインパラやシマウマなどは、草原の脇などでしばらく停車していれば、車の直ぐ近くを10頭~20頭の群れで横切って行くことが多い。

一般的には、個体数が少ない上に夜行性のレパード(ヒョウ)やチータを初め、インパラやスティンボックなどのアンテロープ類の草食動物を捕獲した後の満腹のライオンなどネコ科の動物は、昼間、比較的高い樹木の枝上に、あるいは潅木の陰で横たわっていることが多い。特にレパード(ヒョウ)は見つけ難く、遭遇率は低い。
また、潅木と木々が生い茂る森林帯では視界が悪く、たとえ高性能の双眼鏡を使っても遠方からの発見は難しく、ビッグファイヴなどの大型野生動物を初めネコ科の動物の単体、あるいは群れに誰もが何時でも偶然に遭遇できるという訳にはいかない場合もある。
サバンナ草原を訪れるサファリ・ツーリストは、ゲーム・サファリ当日の天候と時刻、地形と水場、動物の活動が活発になる時間帯、彼らの好む植生の分布と密度などを考慮に入れ、そして「運」も見方につける必要がある。

(AD) 【HIS・アフリカツアー】南アフリカの旅
8日間\498,000成田№NW-8SAF12(毎日出発)ケープタウン&ケープ半島~クルーガー私営保護区サファリ~ブライデリバー渓谷

野生動物の生態と習性/ゲーム・サファリの醍醐味と危険性

精巧にできた手触り感の良い日本製の「縫いぐるみ」ではない、本物の野生動物が車の直前を横切る時、たとえウィンドーが閉まっているとは言え、実際に特にビッグファイブ、本物の大型野生動物に遭遇すると、狭い車内では緊張と興奮、手に汗にぎる若干の恐怖さえも覚えることもしばしばある。
National Geographic Channel」のドキュメンタリ番組を遥かに超越する、現実の、本物の野生動物との間近での遭遇こそが、乾燥した平原とブッシュ潅木に象徴されるサバンナ地帯で、まったくの自然を相手にするゲーム・サファリの醍醐味と言えるだろう。

ライフル銃を保持するレンジャー運転のサファリ・ツアー車両は、ツーリストに身近に野生環境を体験してもらうためオープントップ型式が標準である。だが、保護区の厳重管理のゲートから入場する一般の自家用車ツーリストでは、野生動物に襲われる危険性を考慮して、規則としてウィンドーを閉め切り、保護区のサバンナ地帯ではトイレも含め、車外への立ち降りは禁止されている。
ドアーを開けて車から下車して「インスタ映え(2017年流行語大賞)」の写真を撮り、双眼鏡などで動物探しをしている姿を保護区のレンジャーに見つかると、複数回の経験論を告白すれば、かなり強い言葉でお叱りの厳重注意を受けることになる。ゲート入場時にサインした安全のための厳格ルールに違反したからである。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/クルーガー国立公園・ゾウ African Elephant, Game Safari, South Africa
サビ川を渡り森林帯へ移動するアフリカゾウの群れ/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域

特に注意すべき点はゾウの群れの動きと予測である。ゾウは人間の車などにお構いなしで、草原やトゲトゲのブッシュ潅木から急に飛び出てきて、威嚇しながら道路を横切り、大食を満たす枝葉を探しまくりながら、以外に早い速度で移動して行く。
経験論では、ブッシュ潅木から突然と目の前に出現した10頭のゾウの群れやライオンに3mまで接近し過ぎて危険を感じ、慌てて車をバックさせた事が複数回あったが、特に子連れの母親ゾウは警戒心が強く、威嚇動作も激しいので間近への接近は絶対に避けるべきである。

保護区管理センターやネット情報から、ピラネスバーグ国立公園やクルーガー国立公園でも、子連れゾウの群れに車が接近し過ぎたため、巨体と牙と長い鼻で攻撃される予想外の事故が、年に数回程度の頻度で発生していることが分かる。巨体のゾウにとっては、車に乗る人間など「か弱い小動物」に過ぎない。
動物との遭遇も、不幸にして起こる動物から襲撃される事故も、全てツーリストの自己責任であり、日本のように管理責任を保護区に求める甘い勝手な考えはここでは通用しない。元々ゲーム・サファリとは純然たる「野生の狩り」であり、かつてハンターは命がけであったのだ。野生動物と同様に人間も自分の命は自身で守るべきだ。

南アフリカ・ゲーム・サファリ・ツーリストの車を襲撃するゾウ
ゲーム・サファリ・ツーリストの車を襲撃するゾウ/南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園&クルーガー国立公園
写真情報: 左:Earth Touch/NET WORK(SA)   右:Great Johannesberg(UK)

ゲーム・サファリのヒント/ツアー車両トレイル/ロッジ宿泊と早朝と夜間のサファリ・ツアー

ゲーム・サファリは動物保護区のルールを厳守すれば、サルーン(セダン)タイプの乗用車で十分トレイルができる。ただ保護区内のオフロードの路面が、その名前の通りかなり荒れていることもあり、可能ならばToyota・ランドクルーザーやハイラックス、イギリス系ランドローバーに代表される、車高のある4WDタイプ車が望ましい。また低速走行とは言え、車のエンジン音で敏感な大型動物がオフロードに飛び出て来る危険性もある。

料金が必要だが、野生動物との遭遇が保証されているのは、保護区の管理センターやゲームキャンプ所属のレンジャーと呼ばれるガイドが運転する、5~10人程度が搭乗できるオープントップ型式のサファリ・ツアー車両を利用した「ゲームドライブ」が最も効率的と言える。
レンジャーは保護区の隅々まで熟知していることから、動物と遭遇し易い場所や出没する時間を判断でき、無線でほかのレンジャーとの交信などのリアル情報をもっているし、動物の生態や植物などの詳しい説明も含め、効率的なサファリ・トレイルを行うことができる。

※このBlogページの野生動物の写真は、レンジャー運転のサファリ・ツアー車両ではなく、一般ツーリストとして自家用車&4WDタイプ・レンタカーを運転した、個人ゲーム・サファリで撮影した写真である。

一般の個人ゲーム・サファリ・ツーリストは、国立公園&保護区の場合、夜間の安全が100%保証されないことから、日没までに管理ゲートから出る必要がある。この「ゲート・タイム」の厳守は強く求められる。
しかし、個人orグループツーリストを問わず、時間と経済的な余裕があるならば、保護区内のハイグレード・ロッジに宿泊する場合では、宿泊設備の完璧性はもとより、サファリ・ツアーの専用車両に乗り込み、水場への移動やエサ探しなど、動物達が活発な動きを見せる「早朝・夜間サファリ・ツアー」も可能となり、より一層の動物との遭遇の確率が高くなる。
また、ロッジの宿泊では、知識豊富なレンジャーと一緒に徒歩でグループ行動する「数時間ブッシュウォーク」、あるいはクルーガー国立公園で企画されている「3泊・ウォーキング・トレイル」なら、指定場所でキャンプを行い、野生動物だけでなくサバンナ草原の大自然を満喫、渓谷や湿地帯の観察、植物探求などもできる。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/宿泊ロッジ Game Safari Lodge, South Africa
ゲーム・サファリ・ツーリストが利用するサバンナ草原のゲーム・ロッジの典型例/南アフリカ・Pezul Tree House Lodge
樹枝がインテリア、高床式の部屋の中までサバンナ的、贅沢にも解放されたバスルームから野生動物を観察できる
(AD) 日本&海外200か国・ホテル30万軒 宿泊予約【Hotels.com】
無料・会員登録 「10泊⇒1泊分無料」の特典サービス/Hotels.com料金が他社サイトより高い場合⇒差額返金システム(最低価格保証)/事前支払い(JP円)or 現地支払いのオプション選択有&キャンセル手数料=無料/SSL対応・個人情報保護/メール会員限定⇒シークレット料金&平均\4,500割引サービス&特典クーポン情報
-------------------------------------------------------------------------------------------------

南アフリカのゲーム・サファリができる代表的な動物保護区として、経験論から最大都市ヨハネスブルグから日帰りできるピラネスバーグ国立公園、そして南アフリカ最大規模のゲーム・サファリが行われているクルーガー国立公園を挙げてみたい。
加えて最終セクションでは、そのほかのゲーム・サファリができる南アフリカ国内の国立と私営動物保護区自然保護区、有名なリゾート施設をピックアップする。
南アフリカの「首都」
南アフリカでは国の「首都」が三か所(三権)に分散、習慣的にはジャカランダの花咲くプレトリア(2000年以降=正式名ツワネ市)が首都と呼ばれている。ヨハネスブルグは首都ではなく、人口・産業・文化の中心地であり南アフリカの最大都市である。「アフリカ大陸で最も美しい街」と呼ばれるケープタウンは、ヨハネスブルグより歴史的には古く、南アフリカの開発と発展の拠点となった都市である。
●立法首都: ケープタウン/南アフリカ・最南端
●行政首都: プレトリア/ヨハネスブルグ~北北東50km
●司法首都: ブルームフォンテン/ヨハネスブルグ~南南西370km
南アフリカ 地図/作図=Blog管理者legend ej
南アフリカ 地図/作図=Blog管理者legend ej
※「スワジーランド」は2018年4月19日 「エスワティニ」へ国名変更を実施した

ピラネスバーグ国立公園( ピラネスベルグ国立動物保護区)
Pilanesberg National Park / National Game Reserve

位置: ヨハネスブルグ~北西135km/プレトリア~西北西125km
GPS: 25°14′54″S 27°06′32″E/保護区管理センター 標高1,100m

ピラネスバーグ国立公園(ピラネスベルグ動物保護区)への交通アクセス

日本の外務省から危険情報が発令され、世界を旅するツーリストの間では「世界最悪の街」とか、「凶悪犯罪多発都市」とか、マイナスイメージの汚名を付けられた最大都市ヨハネスブルグから車で北西へ135kmほど、動物保護区で国内第5番目の広い面積を誇るピラネスバーグ国立公園(ピラネスベルグ国立動物保護区)があり、広大なサバンナ地帯が展開している。

ピラネスバーグ国立公園へはヨハネスブルグや行政首都プレトリアから高速道路N4号を経由、保護区とその南側に隣接する巨大なアミューズメント施設・サンシティ・リゾート(最下後述 Sun-City)方面へは、制限時速120kmの快適な州道路R556号・R565号・R510号などが連絡している。
交通アクセス面から言えば、ヨハネスブルグ~最短で350km以上の距離がある南アフリカ最大のクルーガー国立公園に比べ、ピラネスバーグ国立公園はヨハネスベルグとプレトリアの首都圏から日帰りで訪れることのできる、最も近場で最も満足できる最大規模のゲーム・サファリ・エリアと言えるだろう。

R556号
高速道路N4号~ピラネスバーグ国立公園&Sun City方面を結ぶ州道路R556号/南アフリカ・ヨハネスブルグ北西(North-West州)

南アフリカで最も人気があるゲーム・サファリ・エリア

かつては最大規模のクルーガー国立公園がゲーム・サファリの人気度で国内トップを維持していた。が、南アフリカ観光局の最近の調査では、マラリア感染のない安心感があり、ヨハネスブルグやプレトリアなど首都圏から日帰りができる、ピラネスバーグ国立公園でのゲーム・サファリが「最も人気が高い」、というランク付けになっている。

南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園 地図 Map-Pilanesberg National Park
南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園 地図
南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園 Pilanesberg Nationail Park, South Africa
乾燥したサバンナ草原/南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園・標高1,100m付近

ピラネスバーグ国立公園の規模

平面視野では、ピラネスバーグ国立公園はほぼ楕円形で、東西約30km 南北約25km、東京23区部の面積627平方kmより少し狭いが、総面積570平方km、広大な区域を占めている。
12億年前の火山の活発な噴火活動で最初の地形となり、今は平原から100m前後の高さをもつ穏やかな稜線を描く丘陵にも似た岩山の連なりが、幅30kmの楕円形の巨大なカルデラ地形となって保護区の外周を形作る雄大な風景を提供している。
素晴らしい眺めの日本の九州・阿蘇の外周カルデラは、東西18km 南北25kmと言われているので、ピラネスバーグ国立公園は面積で見る限り、阿蘇カルデラの約2倍の広さがある。

ピラネスバーグ国立公園では、周囲6か所の管理ゲートは、ほぼ楕円形の円周に沿って走る幹線地方道からアクセスできる。一般の自家用車ツーリストとグループ・ツーリストは、これらのゲートから入場する。
保護区内にはテント形式~管理ゲートに近い場所にビジター用の「5☆」ハイグレードの宿泊ロッジがあり、区域の丁度ど真ん中にあたるダム湖に近い平原には保護区の管理センターがあり、日中に食事ができるレストハウスが併設され、トイレなどのツーリスト設備は充実している。
レストハウスでは見晴らしの良い広いオープンテラスを設け、食事をしながら接近してくるキリンやインパラ、引っ切り無しに集まって来る無数のカラフルな野鳥などを眺めることができる。ただ、レストラン・カフェの料理の味は若干サバンナ的、複数回チャレンジした私の正直な経験論を言えば、批判ではないが「イマイチの味」、可能ならばショッピングモールでゲットしたランチ持参を推奨したい。
また、季節にもよるが、乾燥した場所柄か、料理やソフトドリンクの匂いに敏感なハエやアシナガ蜂に近似する虫類が次々に寄って来るのも難点だ。それらを狙うハチクイ鳥もテーブルの直ぐ近くまで接近して来る。

ピラネスバーグ国立公園では、ゲーム・サファリ中のトイレや水飲みの動物やバードウォッチング用の動物観察施設 Hide などは広い保護区内の、特に動物の出没率が高い平原や湖沼脇などに点在している。ただし、レストラン施設は各ゲート近郊の宿泊ロッジを除き、上記の管理センター・レストハウス以外に存在しない。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/シマウマ(ゼブラ) Zebra, Pilanesberg National Park, South Africa
濁った水場で渇きを癒すバーチュル・ゼブラ(シマウマ)の群れ/南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園・管理センター~東北東3km
※南アフリカ政府観光局主催・写真コンテスト・「特別賞」/2008年11月

南アフリカ・ゲーム・サファリ/ピラネスバーグ国立公園・キリン Giraffe, Game Safari, South Africa
サバンナ草原のケープキリン/南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園・管理センター~西南西5km
間近で見るキリンの着物(紋様)は驚くほどの鮮明でキレイである              
南アフリカ・ゲーム・サファリ/ピラネスバーグ国立公園・インパラ Impala, Game Safari, South Africa
優しい眼差し、サバンナ草原を進むインパラの群れ/南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園・ダム湖~南方3km   
インパラはシカ科ではなくウシ科に分類され 肩高70cm~1m 体重40~80kg サバンナ草原を代表するアンテロープ類

ピラネスバーグ国立公園の平原区域は標高1,100m~1,400m前後、保護区北部にある岩山が最高峰1,680mとされる。従って、保護区全体が乾燥した高原サバンナである。
保護区のほぼ中央付近は太古の昔、3億年前、最後の小規模な噴火口の中心であったことから盆地のようなわずかに凹地形で、そこに満々と水を湛える大きなダム湖がある。湖は背の低い潅木の茂る幾らかの岩山となだらかな丘陵が連なる保護区西部から、東方へゆったりと流れるマンクウ川 Mankwe をせき止めたダムによりできた人造湖である。
そのほか丘陵からしみ出た幾らかの小川や小さな沼と並んでこのダム湖は、乾燥した保護区に生息する無数の動物達の格好の水場で、植物系への給水の役目も果たしている。当然、ダム湖の周辺は野生動物と鳥類がたくさん集まってくる場所でもある。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/ピラネスバーグ国立公園・ゾウ Elephant, Pilanesberg NP, South Africa
高齢のアフリカゾウ/南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園・Bakubung Gate~北方5km
南アフリカ・ゲーム・サファリ/ダチョウ Ostrich, Game Safari, South Africa
オフロードに飛び出したダチョウのカップル/南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園・ダム湖西方

保護区内の舗装&未舗装オフロードでは、ピラネスバーグ国立公園では走行可能ロードは合計200kmに及んでいる。また、日本の四国よりさらに広い面積を誇る南アフリカ東北部のクルーガー国立公園に至っては、舗装&未舗装オフロードは総延長2,500kmとなっている。
サファリ・ツーリストの訪問者数では、民間データだが、面積195万ヘクタール(19,500平方km)の広大なクルーガー国立公園は年間140万人である。面積的にクルーガー国立公園の約3%のピラネスバーグ国立公園では、ヨハネスブルグとプレトリアの首都圏から近い利便性とマラリア感染リスク地域ではないことから、クルーガー国立公園の訪問者数の約43%に相当する年間約60万人が訪れているとされる。

ピラネスバーグ国立公園では、ビジターの一般車両でのゲーム・サファリは当然、レンジャーが運転する大型車両を使った保護区ゲート近郊の各ゲーム・ロッジ主催のゲームドライブのほかに、上空から動物を探す熱気球でのサファリ・ツアーも企画されている。
熱気球サファリは、ピラネスバーグ国立公園の南側に隣接するサンシティ・リゾート(ブログ・最終項)から、そして希望するなら公園内の各ロッジから、早朝4時(夏)5時(冬)~最大4名搭乗でスタートすることができ、料金は45分~1時間=1名 R4,750(約\40,000/2018年)となっている。

Hot Air Balloon Safari, South Africa/Siyabona Africa Ltd(ZA)
サバンナ草原の熱気球サファリ/南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園
写真情報: Siyabona Africa Ltd(ZA)
(AD) 海外旅行・留学・出張 安心の海外専用・VISAトラベルプリペドカード 【JTB MoneyT Global】
世界200か国・260万台 海外ATM・現地通貨引出OK/VISA加盟店・ショッピング支払い/スキミング被害対応・ICチップ搭載
24時間 日本語対応サービス/利用内容&残高 即時メール連絡/自然災害・治安情報(日本初)危険回避情報メール連絡
入会審査=無し&入会費・年会費・口座管理料・カード発行料=すべて無料/クレジットカードより高い利便性

10,000頭の野生動物/350種の野鳥/植物帯

ピラネスバーグ国立公園の平原では、大きなダム湖だけでなく、小川やたまり池がそこかしこにあり、それを頼りにする大きく分類して50種類の哺乳類を含む、10,000頭以上の猟獣と草食動物が、そのほかカラフルな小鳥やヘラサビやヘビウなどを含め確認された鳥類350種が生息していると言う。
ただし、公式ではないが、バッファローの生息数は多くはなく、さらにハイエナの生息は確認されていない、という地元情報もある。複数回の経験論からも、人相の悪い強面のオグロヌーとの遭遇はあったが、巨大なコブのように角の基部が盛り上がったバッファローの群れとの近接遭遇はなかったのは事実である。
植物類ではキリンが好むアカシア科の比較的背の高い樹木を初めアロエやサボテンに近い多肉植物、サバンナの風景に欠かせない刺(とげ)のある無数のブッシュ潅木類などが不規則に展開し、さらに平原を覆う色々な草や雑草などが生い茂る。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/ピラネスバーグ国立公園・サイ Rhinoceros, Game Safari, South Africa
木陰のサイの家族/南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園・ダム湖~南西7km
この巨体だが 移動時はゾウと同様に予想外に早足となる         
南アフリカ・ゲーム・サファリ/インパラ Impala, Game Safari, South Africa
水飲みに集まったインパラの群れ(長い角がオス)/南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園・ダム湖南岸
南アフリカ・小鳥の巣/アフリカ・ハタオリ鳥 Southern Masked Weaver, South Africa
アフリカ・ハタオリ鳥 Southern Masked Weaver の巣/ピラネスバーグ国立公園&クルーガー国立公園      
ハタオリ鳥はサバンナ草原の樹木だけでなく、住宅の植木の枝や半砂漠カルー帯の電柱などにも巨大な巣を造る
ピラネスバーグ国立公園の地形と地質
最大都市ヨハネスブルグ~ピラネスバーグ国立公園の丁度中間付近、有数のマリカナ・プラチナ鉱山(UK系)が稼動するラステンバーグ(Rustenburg ルステンブルグ)がそうであるように、ピラネスバーグ国立公園の南と北側でも複数の鉱山が稼動している。
元々火山の噴火から形成されたピラネスバーグ国立公園では、耐熱テフロン原料のホタル石を初め、火山性溶岩、ダイヤモンドの母岩のキンバーライト岩、ベージュ色の硬いチャートなどの岩石と岩盤を呈する緩やかな山と丘陵が点在して、地質学的にも興味深い稀なエリアと言われている。
そして、視覚的にも適度の変化と緊張感をかもし出しているその地形的な変化が、ピラネスバーグ国立公園の周囲とは異なる植物帯を生み、偶然に野生動物の生息と繁殖に適する自然環境を作っているとも言える。


岩石
左:自然白金(プラチナ) 左中:ホタル石(テフロン) 右中:キンバーライト(ダイヤモンド) 右:チャート(石器)
マガリースバーグ山地 Magliesberg Mountain Range
鉱山都市ラステンバーグは「2010 FIFA World Cup South Africa」の会場の一つ、「グループE/日本vsデンマーク」の試合が行われた。この試合では、在プレトリア・日本大使館がアクセス手段とセキュリティなど全面的に後援、ヨハネスブルグとプレトリア在住邦人の「ほぼ全員」とも言える、「サムライブルー」の青シャツを着た大勢の日本人サポーターが、車列を組んだ大型バスで駆け付け、その熱狂的な応援が後押しとなったか、結果、「3:1」で日本が勝利した。

また、ラステンバーグを通る高速道路N4号の南側に沿って「マガリースバーグ山地: 最高峰1,852m」が、行政首都プレトリア~ラステンバーグまではほぼ東西、その後 北西へ向きを変え、ピラネスバーグ国立公園の南西部まで地球の「皺(しわ)」のように延びている。
マガリースバーグ山地とピラネスバーグ国立公園を含むその周囲は、世界のプラチナの75%を産出する南アフリカ・ブッシュフェルト岩体(東西460km 南北245km Bushvelt)の西部リム鉱床の中心部を成している。また、マガリースバーグ山地の東端に位置するプレトリアには、世界最大のダイヤモンド原石(3,106カラット)を産出したデ・ビアス社・カリナン鉱山が稼動している。

細長く大きく弓なりするマガリースバーグ山地は自然保護区に指定され、深い切れ込みの渓谷と渓流と滝、突き上がった岩崖と奇岩など地形の変化に富んでいる。かつてゾウやライオン、キリンやバッファローなどが生息したとされるが、現在ではレパード(ヒョウ)やオリックスなど幾らかのアンテロープ類などの野生動物が確認され、貴重なチョウが飛び交う複雑な植物帯を形成している。
(AD) 商品1億点以上・世界最大規模の品揃え【Amazon.co.jp通販サイト】 タブレット・PC・プリンタ・ネット関連用品・ソフト・ゲーム、和洋書・コミック、映画DVD・音楽CD、家電・カメラ・時計、キッチン用品、ファッション・バッグ、食品・ワイン、健康・スポーツ・アウトドアー/送料:一部商品・無料/2000円以下・\400~\440/2000円以上・無料
-------------------------------------------------------------------------------------------------

クルーガー国立公園 Kruger National Park

位置: ヨハネスブルグ~北東350km(最短ゲート)/プレトリア~東北東335km(最短ゲート)
GPS: 24°59′36″S 31°35′39″E/Skukuza Caravan Camp 標高280m

クルーガー国立公園の規模

南北最大360km、日本の四国よりさらに広い面積19,500平方kmを誇るクルーガー国立公園は、動物の種類も豊富、個体数ではアフリカゾウ11,500頭キリン5,000頭ライオン2,000頭、アンテロープ類の代表と言えるインパラ15万頭が生息しているとされ、南アフリカ最大規模を誇る。
そして、野生動物との遭遇を期待して、クルーガー国立公園を訪れるサファリ・ツーリストは年間140万人、何から何まで桁外れの数値である。

上述のピラネスバーグ国立公園(ピラネスベルグ動物保護区)の野生動物が生息する平原区域は、標高1,100m~1,400mの高原に位置しているため、年中、ほぼ乾燥したサバンナ草原となっている。
一方、クルーガー国立公園では標高200m~800mほどの丘陵と比較的平坦な地形、緯度的にもピラネスベルグ国立公園より北方(赤道に近付く)、しかも湿った気流をもたらすインド洋に面するモザンビーク低地の西側を南北に伸びて占めている。このことから、乾燥が標準の南アフリカにあって比較的降水量もあり、クルーガー国立公園では野生動物の生息に適する草原と森林帯がより濃厚に展開している。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/クルーガー国立公園・ライオン Lion, Game Safari, South Africa
草原に潜むライオン・オス/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域
南アフリカ・ゲーム・サファリ/クルーガー国立公園・ヌーの群れ Gnu, Game Safari, South Africa
顔面が長くゴツゴツ、黒々とした強面 サバンナ草原に群れるオグロヌー/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域

北方にジンバブエ、東方にモザンビークとの国境線、南アフリカ北東部に位置するクルーガー国立公園では、総延長2,500kmとされる舗装&未舗装のサファリルートが網の目のように張り巡らされている。河川と草原と森林の豊かな自然環境など、動物探しの条件が有利と判断できるが、保護区のその広大さゆえに堂々たるゾウやアカシア系の高い枝葉を好むキリンなど、比較的目立つ大型動物さえも探すのが結構難しい場合もある。
クルーガー国立公園での野生動物との遭遇では、走行可能な総延長2,500kmという途方もなく延びている道路の、どのルートを選択するかのツーリストの直感的な判断は当然だが、相手が気まぐれな野生動物であり、その日の「運」にも大きく左右される。

クルーガー国立公園のアクセス・ゲート

広大なクルーガー国立公園には正式ゲートが9か所あり、公園内と外部(ゲート近郊)に多くの大型ホテルや高級ロッジ、無数のキャンプ・ロッジなどが完備され、施設毎に色々なイベント企画が実施される。
クルーガー国立公園は南北に長いエリア、最大都市ヨハネスブルグや行政首都プレトリアから最短位置にあるゲートでは、南西のネルスプロイト近郊のクルーガー国立公園の空の玄関・ムプマランガ国際空港 Mpmalanga AP~東方45kmの「マレラン・ゲート Malelane Gate」、あるいは空港~北方30kmの「ヌンビ・ゲート Numbi Gate」である。この二つのゲートまでは首都圏から最短でも350km以上の距離となる。

南アフリカ・クルーガー国立公園・南部 地図 Map-Kruger National Park, South Africa
南アフリカ・クルーガー国立公園・南部 地図
作図=Blog管理者legend ej
南アフリカ・ゲーム・サファリ/バッファローを食べるライオン Lion, Game Safari, South Africa
捕獲したヌーを食べるオス・ライオン/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域
南アフリカ・ゲーム・サファリ/シマウマ Zebra, Game Safari, South Africa
水場に佇むシマウマの親子/南アフリカ・クルーガー国立公園・南部  
サファリ・ツーリストを無視しているような眼差しだが 常に警戒を怠らない

利便性の高い「ファベーニ・ゲート」&「ポール・クルーガー・ゲート」
ファベーニ・ゲート GPS:      25°01′31″S 31°14′30″E/標高420m
ポール・クルーガー・ゲート GPS: 24°58′51″S 31°29′05″E/標高300m

ヨハネスブルグやプレトリアなど首都圏からのクルーガー国立公園のゲーム・サファリでは、交通アクセスの利便性から広大な公園の南部エリアを目的地とするツーリストが非常に多い。その大半のツーリストが目指すのが、クルーガー国立公園の首都である「スククザ・キャラバン・キャンプ Skukuza Caravan Camp 標高280m」である。

車を使って、あるいはヨハネスブルグやケープタウンからの直行便でムプマランガ国際空港に降り立ったなら、州道路R538号~R40号をヘイジーヴュー Hazyview まで北上した後、右折して東方へ向かう州道路R536号を走り、サビ川河畔 Sabi River に設けられた「ファベーニ・ゲート Phabeni Gate」~S1号を走行するルート。
あるいは州道路R536号をさらに東方へ向かい、サビ・サンド動物保護区域を抜け、サビ川を渡った場所となる「ポール・クルーガー・ゲート Paul Kruger Gate」~スククザ・キャンプを目指すのが、クルーガー国立公園・南部エリアへの代表的なアクセスコースとなる。
クルーガー・ゲートには、19世紀、南アフリカの北部に存在した旧トランスヴァール共和国・大統領であり、クルーガー国立公園の名称となっているポール・クルーガーの巨大石像が記念碑的に立っている。

南アフリカ・クルーガー国立公園・「ポール・クルーガー石像」
左: 旧トランスヴァール共和国・大統領ポール・クルーガーの石像/南アフリカ・クルーガー国立公園
右: 飛ぶのが苦手なホロホロ鳥(フランス料理の定番・パンタート)/南アフリカ・クルーガー国立公園
南アフリカ・ゲーム・サファリ/ウォーターバック Water-buck, Game Safari, South Africa
水場のウォーターバックの群れ(長い角がオス)/南アフリカ・クルーガー国立公園・南部

ファベーニ・ゲートとクルーガー・ゲートの南方、要するにサビ川の右岸域(南岸)は、地質学的には花崗岩質、植物帯では草原と刺(とげ)のあるブッシュ潅木などの混在であり、一方、サビ・サンド保護区が広がるサビ川の左岸域(北岸)の植物帯は、「神の木」と呼ばれるマルーラ樹やトゲトゲ潅木や比較的高い樹木が混じる混交林を展開している。
このためファベーニ・ゲートから東方35km、クルーガー・ゲートから東方12kmのスククザ・キャンプまでは、水場などは少ないが比較的見通しの効く草原と低木が連続することから、ビッグファイブのゾウの群れを初め、豊富な草を求めるインパラやクードゥーなどアンテロープ類、それを狙うライオンやレパード(ヒョウ)などネコ科、キリンやサイなどが生息する。
「神の木」のマルーラ樹 & 「神秘の木」のシアバター樹
ナミビア~南アフリカ~スワジーランドなど、アフリカの温帯・混交林~半乾燥・サバンナ草原地帯に生育する利用価値の高い樹、「神の木」と呼ばれるマルーラ樹 Marula は、自然木ではその果実が野生動物にとり、農地林では農家の収穫農産物として大きな役割を果たしている。
マルーラ樹は雨季に直径4cm前後の果汁を多く含む果実をつける。甘酸っぱいマルーラの果実にはオレンジの4倍とも言われる豊富なビタミンCが含まれ、絞った果汁からはかつて王への貢納品であった「マルーラ酒」が造られる。この果実を食した野生動物が「酔っ払う」ことでも知られている。
また、マルーラの実(種子)にはタンパク質が含まれ、種子から絞った油は女性化粧品・スキンケア用として使われ、樹葉は家畜の飼料として、さらに樹木は建材用、樹皮には薬効成分が含まれることから、地元では古くからマラリアの治療に「効く」とされて来た。


マルーラ樹と果実
マルーラ樹と果実/写真情報: catherinesharman.wordpress.com
シアバター樹と果実・種子
シアバター樹と果実・種子/写真情報: Wikipedia
また、マルーラ樹と同様に、「神秘の木」と呼ばれるシアバター樹 Vitellaria がある。その種子から抽出される貴重な油脂が「シアバター」である。赤道直下の熱帯アフリカ諸国で自生するシアバター樹は5~8cmほどの果実を付ける。硬い種子(シアナッツ)はステアリン酸やオレイン酸を多量に含み、根気のいる手作業で製造されたシアバターは、火傷などの治療を初め、女性化粧品の保湿用や石けん添加物としても活用されている。
現地の女性だけがシアバター樹に触れることができるとする伝統的な信仰があり、今でも種子の採集や加工や販売まで女性の役割である。日本政府も含めた海外公的機関や国際的なNGOなどが現地の女性達の活躍の後押しを行い、農業生産としてシアバター樹の植樹やシアバター脂の生産などが組織的に行われ始め、安定した収入確保、社会の向上に役立っている。


クルーガー国立公園はマラリア感染リスク地域
南アフリカ北東部に位置するクルーガー国立公園は、ハマダラ蚊が媒介するマラリア原虫が病原体となり、高熱や嘔吐、最悪なら意識障害などの症状を呈するマラリアの感染リスク地域になっている。マラリアの予防では抗マラリア・ワクチン、治療ではキニーネやクロロキンなどの薬剤が使われる。
なお、上述のピラネスバーグ国立公園はマラリア感染リスク地域ではない。
南アフリカ・ゲーム・サファリ/クルーガー国立公園・バッファロー Buffalo, Game Safari, South Africa
道路を横切るバッファローの群れ/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域
南アフリカ・ゲーム・サファリ/クルーガー国立公園・バッファロー Buffalo, Game Safari, South Africa
水辺で休む高齢のバッファロー/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域  
若いバッファローは群れで行動 高齢のバッファローは単独で生息するようになる
南アフリカ・ゲーム・サファリ/クルーガー国立公園・キリン Giraffe, Game Safari, South Africa
荒地でサファリ・ツーリストを警戒するキリンの家族/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域
(AD) 【Amazon.co.jp通販サイト】ゲーム・サファリの必需品・「双眼鏡・単眼鏡・フィールドスコープ」
ニコン  VIXEN  ケンコー  ペンタックス  オリンパス  ナシカ  skygenius  キャノン  SVBONY  personal-a  YOKINO  Abdtech  E-Shine  Panda  XAXES  コーワ  KOWA  ANR innv  WEYN などメーカー多数

クルーガー国立公園の中心 「スククザ・キャラバン・キャンプ」
GPS: 24°59′36″S 31°35′39″E/Skukuza Caravan Camp 標高280m

クルーガー国立公園の中心地であるスククザ・キャラバンキャンプ Skukuza Caravan Camp には公園の管理本部が置かれている。スククザは19世紀初頭、クルーガー国立公園の前身である「サビ自然保護区」の最初の護衛士であり、クルーガー国立公園の設立に尽力したジェームス・S・ハミルトンの時代から、サビ河畔の拠点となっていた。
現在のスククザ・キャンプは南アフリカ最大級のゲーム・キャンプとして知られ、サビ河畔に約2kmの範囲でキャンプ&リゾートエリアが開発されている。エリアには小型のバンガロータイプ~大規模ゲストロッジまで建設され、そのほか博物館や図書館、小学校や警察・郵便局・銀行、さらにゴルフ場やクリケット場、テニスコートやプール、映画館や教会、レストランやショップ、そして250室を誇る最新の「5☆ゲストハウス」まである。

公園西端のファベーニ・ゲートの東方エリア、クルーガー・ゲートの東方~南方エリア、そしてサビ河畔のスククザ・キャンプを中心とした、下流45kmの「ローワー・サビ・レストキャンプ Lower Sabi Rest Camp 標高180m」までのサビ川流域が、クルーガー国立公園の中で最も野生動物の生息個体数が多く、遭遇のチャンスも最大顕著と言われている。
舗装道路を車で走行、このサビ河畔エリアの走破だけでも、ゾウやライオンやサイなどビッグファイブを初め、キリンやバッファロー、何処でも見られるアンテロープ種やシマウマ、大人しいレパード(ヒョウ)やサバンナ・モンキー、果ては「嫌われ者」のハイエナやワイルドドッグ、ホロホロ鳥など、クルーガー国立公園で生息するほとんど全ての野生動物が、何らかの姿と数で観ることができる、と言われている。サビ川流域では、朝、レストキャンプの敷地内をライオンが歩き、ゾウがプールの水を飲んでいるも決して驚きのシーンではない。

また、決して多い水量ではないが、水の流れが枯れることがないサビ川&サンド川流域では、サビ・サンド保護区やスククザ・キャンプ周辺の地質は花崗岩質だが、下流のローワー・サビ・レストキャンプ周辺では硬い玄武岩やシェール岩質となる。このため河床には泥の堆積が薄く、花崗岩が風化して粘土層と微細粒子の混合の小砂(地質学=真砂と呼ぶ)が溜まる傾向となる。
川の中の露岩も顕著となり、水深の浅い川の中には岩盤と草で覆われた小島が複雑に構成され、多くの水溜りも点在する。サビ川&サンド川流域は、これらの条件に適合するカバやワニ(クロコダイル)などの水辺関連の野生動物が好んで生息できる条件が整っているエリアでもある。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/クルーガー国立公園・ナイルワニ Nile-Crocodile, Game Safari, South Africa
風化花崗岩の微細泥の水辺に静かに横たわるナイルワニ/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域 
恐竜よりわずかに古い中生代三畳紀から形態的に変化せず 淡水域の生態系ビラミッドの頂点で生息し続ける
体温調整で「日光浴」か 暗黄褐色の体表・背鱗板など 横たわっているだけで凶暴感を見せ付けている   
イリエワニ/インドネシア・ビンタン島 Salt-water-Crocodile, Indonesia
比較参考: 距離8mから捉えたマングローブ帯の泥地に生息する若いイリエワニ/インドネシア・ビンタン島北部海岸    
写真は子供ワニ 緑褐色の成体ワニは最大8.5mに成長 爬虫類最強の獰猛動物の一つ/干潟はワニの捕食のエビ・魚などが豊富
南アフリカ・ゲーム・サファリ/カバ Hippopotamus, Game Safari, South Africa
水中のカバ 3頭/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域
カバは昼間は水中で過ごし 夜間に陸上へ移動して草類を採食/通常 メスと幼獣は群れを形成して生息 オスは単独行動をとる
草食動物でありながら 獰猛で気性が荒く 縄張り意識が強く 時に仲間の子供カバを殺す場合もある            
南アフリカ・ゲーム・サファリ/ケープハゲワシ Cape-vulture, Game Safari, South Africa
川辺で群れるケープハゲワシ(シロエリハゲワシ)/南アフリカ・クルーガー国立公園・サビ川流域
南アフリカ・ゲーム・サファリ/ハイエナ&サバンナモンキー Hyena, Savanna Monkey, Game Safari, South Africa
(左)サバンナの「掃除屋」ハイエナ (右)サバンナモンキーの家族/南アフリカ・クルーガー国立公園・南部
-------------------------------------------------------------------------------------------------

クルーガー国立公園・外部/私営の動物保護区&自然保護区

サビ・サンド動物保護区
GPS: 24°56′24″S 31°31′32″E/標高280m~380m

クルーガー国立公園の南部エリアで特に有名な私営保護区とロッジを挙げれば、570平方kmのピラネスバーグ国立公園より広い、650平方kmの広大な面積を誇る私営のサビ・サンド動物保護区 Sabi Sands Game Reserve であろう。
クルーガー国立公園の西側に隣接、下流で合流するがサビ川サンド川に挟まれたエリアに広がるサビ・サンド動物保護区は、現在では専用の空港を所有、保護区内に南アフリカ有数の高級ロッジ30か所を運営している。保護区はサビ川周辺で最高の料理と行き届いたサービスが自慢、国内・海外からのゲームサファリ・ツーリストを迎えている。
19世紀末、このサビ・サンド動物保護区は国立の「サビ鳥獣保護区」と名称され、その後、20世紀になり保護区が拡大、「クルーガー国立公園」と改名される起源となった歴史あるゲーム・サファリ・エリアである。日本からのゲーム・サファリ・ツアーでも利用される

南アフリカ・ゲーム・サファリ/インパラ&クードゥー Impala, Kudu, Game Safari, South Africa
(左)森林帯に佇む美しい毛衣のインパラのオス (右)若いオスのクードゥー/南アフリカ・クルーガー国立公園・南部
サバンナのアンテロープ類は優しいお澄まし顔 インパラもクードゥーもすべて「ウシ科」である          
南アフリカ/ミナミベニハチクイ&ライラック・ブレスト・ローラー Southern Carmine Bee-eater& Lilac Breasted Roller, South Africa
(左)赤紅色のミナミベニハチクイ (右)14色の羽根色のライラック・ブレスト・ローラー/南アフリカ・クルーガー国立公園・南部
(AD) 【エイビーロード AB-ROAD】アフリカの旅・1人~個人旅行・毎日出発 先ずは「メール空席照会」で確認
6日間\327,000~成田・中部・関西・福岡/ワールド社/ビクトリア大滝~クルーガー私営保護区サファリ
8日間\330,000~成田・関西/5☆クラブ/クルーガー私営保護区サファリ~フリー滞在(ケープタウン~ヨハネスブルグ)
8日間\369,000~成田・羽田・関西/5☆クラブ/ケープタウン&ケープ半島~クルーガー私営保護区サファリ~ブライドリバー峡谷

歴史ある南アフリカ最大級の私営サビ・サンド保護区以外の、クルーガー国立公園の西方に点在する私営の大規模な動物保護区 Game Reserve GR自然保護区 Nature Reserve NR を挙げれば;

クルーガー国立公園の西側に隣接する保護区:
クラセリー自然保護区 Klaserie NR: ブライドリバー峡谷自然保護区(下記)~北東65km
ティムバヴァティ動物保護区 Timbavati GR: ブライドリバー峡谷自然保護区~東北東70km
マラ・マラ動物保護区 Mala-Mala GR: スククザ・キャラバンキャンプ~北方15km

クルーガー国立公園から幾分距離がある保護区:
マコブラーン自然保護区 Makobulaan NR: 州道路R36号・ライデンバーグ Lydenberg~南東15km
マウント・シェバ自然保護区 Mount Sheba NR: 州道路R36号・ライデンバーグ~北東35km
ブライドリバー峡谷自然保護区 Blyde River Canyon NR: 高速N1号・ポロクワネ~南東160km
GPS: 24°38′40″S 30°50′36″E/標高900m~1,500m
ローレン動物保護区 Lourene GR: ブライドリバー峡谷自然保護区~北北西55km
マカラリ動物保護区 Makalali GR: ブライドリバー峡谷自然保護区~北北西60km

クルーガー国立公園に隣接する私営の動物保護区&自然保護区は、それぞれ広い面積を占有、ハイグレードな大型ロッジを備え、特徴ある野生動物の保護やゲーム・サファリ、自然環境管理を行っている。
中でも、3000m級の山々と断崖と渓谷で構成された南アフリカ&レソトにまたがる世界遺産・マロティ・ドラケンスバーグ自然公園(Maloti-Drakensberg Nature Park ヨハネスブルグ~南南東440km)に匹敵するブライドリバー峡谷自然保護区は、石灰岩の大規模な侵食峡谷と奇岩山地で知られている。

ドラケンスバーグ自然公園 Drakensberg Park, South Africa
世界遺産・マロティ・ドラケンスバーグ自然公園/南アフリカ&レソト
写真情報: satravelblog.com
南アフリカ・ブライドリバー自然保護区 Blyderiver Canyon NR, South Africa
侵食された大峡谷・三峰の「Three Rondavels 標高1,300m」/南アフリカ・ブライデリバー自然保護区
南アフリカ・ブライドリバー自然保護区 Blyderiver Canyon NR, South Africa
侵食が造り出す圧倒される景観のTreus川・「Burke's Luck Pot-holes 標高1,100m」/南アフリカ・ブライデリバー自然保護区

クルーガー国立公園は途方もなく広大な面積、隈なくゲーム・サファリを行うには数か月間の長期滞在が必要とされ、日本からも含め時間に余裕のないグループ・ツアーでは国立公園内ではなく、上質な宿泊ロッジを兼ねる公園外の私営の動物保護区でのゲーム・サファリをスケジュールに組み込んでいる。
追加的に言ってしまえば、私営の保護区が選択される理由の一つが、国立公園・保護区では、一般のゲーム・サファリ・ツーリストの車両は、舗装&未舗装オフロードを問わず、サファリ・ルート以外の走行が許されていない。しかし、私営の保護区の場合、管理ロッジ所属のレンジャー運転のサファリ・ツアー車両は、通常のルート以外にブッシュ潅木や草原の中を自由に走行して、動物との遭遇の確率を高くしている点である。

例えば、上述のサビ・サンド保護区のほか、幾らかのツアー会社がスケジュールしているマカラリ動物保護区は、侵食景観のブライデリバー峡谷自然保護区の北側、私営とは言え保護区の面積は26,000ヘクタール(260平方km)に及び、最高級ロッジを備え、ビッグファイブは当然、生息する野生動物の個体数も多い。
また、ブライデリバー保護区~北東30km、州道路R40号とクルーガー国立公園との間、面積130平方kmを占有する私営のカパマ・リバー・ロッジ Kapama River Lodge では、ビッグファイヴは当然、42種類の野生動物、350種の鳥類を探すゲーム・サファリができる。ブッシュウォーク・サファリを初め、専用車のサファリ・ドライブ、さらにオプションとなるが熱気球サファリも企画されている。

(AD) 地域専門トラベル・コンシェルジュがご提案する自由な旅プラン・【旅工房】南アフリカの旅
8日間\428,000羽田№2FX4879・成田№2FX2871・関西№2FX4938/クルーガー国立公園・私営保護区サファリ(3日間)~ケープタウン&テーブルマウンテン~ワインランド~ケープ半島(喜望峰・ペンギン浜・チャップマンドライブ)
9日間\508,000羽田№2FX8939・成田№2FX8932・関西№2FX8940/ビクトリア大滝~ケープタウン&ケープ半島(喜望峰・ペンギン浜・チャップマンドライブ)~クルーガー国立公園・私営保護区サファリ(3日間)
-------------------------------------------------------------------------------------------------

そのほかの南アフリカ国内でゲーム・サファリができる代表的な保護区/リゾート施設

インド洋沿岸/世界遺産・イシマンガリソ湿地公園
GPS: 28°00′15″S 32°25′11″E/St Lucia 海洋保護区

最大都市ヨハネスブルグ~東南東へ約500km、港街ダーバン~北方へ約275km、モザンビークとの国境線の南方に隣接するインド洋沿岸地域には、大小合計13の自然保護区や国有林などから成る世界遺産イシマンガリソ湿地公園 iSimangaliso Wetland Park がある。
イソマンガリソ湿地公園はウミガメの泳ぐ温暖なインド洋に面する南北280kmの広大な保護エリア、海岸砂丘と亜熱帯森林地区、パピルスなどが生育する湿地帯、あるいはサバンナ的な風景など多様な自然環境で構成されている。
中でもツーリストに人気の手頃なエコツアーは、ボートを使った湿地帯でのゲーム・サファリであろう。ペリカンやフラミンゴなど500種以上の鳥類を初め、湿地と水場に生息する800頭を数えるカバ、そしてゾウの群れや1,000頭以上のワニなどとの遭遇は圧巻と言える。
なお、イシマンガリソ湿地公園の旧名は「グレーター・セント・ルシア湿地公園」で、「イシマンガリソ」とは現地ズールー語で「脅威」を意味している。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/イシマンガリソ湿地公園・カバ Hippopotamus, iSmangaliso, South Africa
カバの群れ/南アフリカ・世界遺産・イシマンガリソ湿地公園

東ケープ州/アドゥ・エレファント国立公園
GPS: 33°26′46″S 25°44′45″E/標高100m~900m

最も有名なゾウの保護区では、インド洋に面する東ケープ州の人気の街ポート・エリザベスの北方へ55km、アドゥ・エレファント国立公園 Addo Elephant National Park である。
1931年にはたった11頭のアフリカゾウでスタートした人工造営の保護区は、現在、日本の香川県より一回り狭い1,640平方kmの区域に拡大され、アフリカゾウ450頭をメインに、ケープバッファローやクロサイなどの野生動物が生息、「誰でも必ずゾウの群れに遭遇」できる保護区としても知られている。

東ケープ州/マウンテン・ゼブラ国立公園
GPS: 32°13′25″S 25°28′46″E/標高1,100m~1,900m

インド洋沿岸のポート・エリザベスの北方200km、上述のアドゥ・エレファント国立公園よりさらに内陸には、南アフリカ南部一帯に生息しているケープ・マウンテン・ゼブラ(シマウマ)の保護を最大の目的としたマウンテン・ゼブラ国立公園 Mountain Zebra National Park がある。
この付近は標高1,800m前後の高原台地で、日本の淡路島の半分ほどの面積280平方kmの広い保護区内には、マウンテン・ゼブラのほかに、バッファローやクロサイ、草食のスプリングボックやレッドハーテビーストなども生息している。
なお、マウンテン・ゼブラ国立公園~東方300km、ポート・エリザベス~北東370km、国道N2号の小さな村 Lwalweni(標高800m)には、南アフリカ・マンデラ元大統領の生家と記念博物館がある。

大西洋沿岸/ランバーツベイ・バードアイランド
GPS: 32°05′22″S 18°18′07″E/小島

西ケープ州・ワインの街クランウィリアムから州道路R364号で西方へ60km、大西洋岸の村ランバーツ・ベイLamberts Bay がある。ロブスターの水揚げで知られているランバーツ・ベイでは、沖合まで延びる桟橋を兼ねた堤防の200m先には、頭部から頚部にかけて淡いベージュ色をしたケープシロカツオドリ Cape Gannet のコロニー・バードアイランド Bird-Island がある。
コンクリート製の軍事用トーチカを想像させる観察用施設では、「ギャーギャー」と鳴きながら巣を守る25,000羽以上と言われるカツオドリの生態を10m余りの至近距離から詳細に観察できる。訪問者は大西洋のベンゲラ海流の高波と強風で押し寄せられた海草の放つ独特な匂いとカツオドリの鳴き声とその個体数に圧倒される。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/ケープシロカツオドリ Cape Gannet, Game Safari, South Africa
ケープシロカツオドリの営巣地・「バードアイランド」/西ケープ州・ランバーツベイ

西ケープ州/私営アクイラ動物保護区
GPS: 33°21′06″S 19°56′04″E/標高800m~1,200m

ケープタウンを訪ねた日本からのグループツーリストが利用する動物保護区では、ケープタウン~ヨハネスブルグへ向かう高速道路N1号で北東へ約170km(車=2時間)、州道路R46との交点付近のアクイラ・プライベート動物保護区 Aquila Private Game Reserve がある。
この私営保護区は雄大な山並みと美しい渓谷で有名なヘックス・リバー山地 Hex River Mountains の北東端、動物保護区では決して大規模ではないが、標高800m前後の広い平原とタウズ川渓谷 Touws を利用した4,510ヘクタール(45平方km)の面積を管理している。
生息する動物の個体数は少ないが、サファリ・ツーリストの憧憬するビッグファイヴを初め、ケープキリンやカバ、レパード(ヒョウ)やシマウマ、そしてスプリングボックなどのアンテロープ類などとの遭遇ができる。
保護区はハイグレード・プレミア・コテージをメインに家族用ロッジ、プールなどを備え、レンジャーの運転するサファリ車両で案内するゲーム・ドライブのほか、乗馬(Hourseback Riding)や4輪バギー車を使ったサファリ・トレイルも企画されている。

ケープ半島/フォルス湾のクジラ/ボルダーズビーチ・ペンギン保護区/オットセイ保護区/ヒヒの被害

アフリカ大陸で最も美しい街」であるケープタウンの南方20kmほど、大西洋から吹く強い西風の影響を受けないケープ半島の東海岸に穏やかなフォルス湾 False Bay が広がる。湾はムール貝の産地として有名だが、内湾にはサイモンズタウン Simon's Town やフィッシュフォーク Fish Hoek など、内外のツーリストに人気のある小奇麗なリゾートの街が連なっている。
6月~11月頃、フォルス湾には成体で体長15m以上、成長歯を持たず、大型の刷毛のようなフィルターの役目の「鯨ヒゲ」が上顎から伸び、ろ過摂食を行う中型のミナミセミクジラや大型のザトウクジラなどが姿を現す。
シーズンにはボートによる色々なホェールウォッチングも行われ、経験論だが、2013年5月(現地・秋)、フィッシュフォークに滞在した際、湾沿いの道路から50m沖を悠々と泳ぐ2頭のクジラの姿を目視したことがある。

南アフリカ・ケープタウン周辺 地図/Map, Capetown-Cape Peninsula, South Africa
南アフリカ・ケープタウン周辺&ケープ半島
作図=Blog管理者legend ej
南アフリカ・ケープ半島・フォルス湾 False Bay, South Africa
波のないフォルス湾&サイモンズタウン遠望/南アフリカ・ケープ半島
左端付近がペンギン繁殖地・ボルダーズビーチ/急勾配のスワートコップ連山 Swartkop Mts の向う側がケープ半島の先端地域
南アフリカ・ケープペンギン Cape Penguin, South Africa
繁殖地の浜辺を歩くケープペンギンの群れ/南アフリカ・ケープ半島ボルダーズビーチ

17世紀からの歴史あるサイモンズタウンの美しい街並みの東方1.5km、丸みのある巨大な花崗岩と真っ白な砂浜のボルダーズビーチ Boulder's Beach となる。ケープ半島を訪ねる日本からのグループツアーの立ち寄りスポットでもある(GPS: 34°11′46″S 18°27′02″E)。
エリアはケープペンギン(アフリカンペンギン Cape Penguin)の生息保護区に指定され、木製遊歩道を静かに浜辺まで歩くと、約3,000羽の可愛いペンギン達が鳴き声を上げながら砂浜をヨチヨチと歩いたり、砂穴にうずくまったり、岩盤でのんびり群れている姿を見ることができる。
かつて20世紀初頭には150万羽を数えたケープペンギンは、人間による繁殖地周辺の開発や海洋汚染などで超激減、現在、低温でプランクトンの豊富な南大西洋ベンゲラ海流の影響を受ける南部ナミビア~南アフリカ沿岸のみで繁殖する合計26,000羽となり、絶滅危惧種に指定されている。

ケープタウン~南南西20kmのケープ半島・西側には、南部ナミビア~南アフリカ沿岸に生息するミナミオットセイ(南アフリカ・オットセイ)の繁殖地・ドイガー島(Diker-Fur Seal Island ガイガー島)がある。
生息数は約4,000頭とされ、島は無人島のため、小さなハウト湾のハウトベイ港 Hout Bay から往復40分の観光クルーズ船が運航されている。ケープ半島を訪ねる日本からのグループツアーの立ち寄りスポットの一つでもある(GPS: 34°03′31″S 18°19′36″E)。

さらに、サイモンズタウンの背後にそそり立つスワートコップ連山(Swartkop Mountains 標高630m)の南側、ケープ岬喜望峰を含むケープ半島の先端部には、二度目に訪ねた際に確認したが、大型のエランドや数は少ないがダチョウなどが生息している。

ケープ岬 GPS: 34°21′26″S 18°29′50″E
喜望峰 GPS:  34°21′27″S 18°28′30″E

南アフリカ・ケープ岬 Cape-Point, South Africa
ケープ半島の先端・高さ250mの断崖絶壁・「ケープ岬」/南アフリカ
 直下の沖合いでは東の暖かいインド洋・アガラス海流が南下 北上する西の冷たい大西洋の
ベンゲラ海流がぶるかり合い その温度差による微妙な潮目ができ海水は若干変色を呈する
南アフリカ・ケープ半島・喜望峰 Cape of God Hope, South Africa
ケープ岬から1.5km離れた「喜望峰」を展望/南アフリカ・ケープ半島

また、ケープ岬の駐車場には、過去にツーリストが食物を与えてしまったことから、今ではパーキング時に車のドアーを開けた瞬間、待ち構えていた無数のヒヒが車内へ侵入して、瞬時にして駄菓子やサンドイッチ、果てはデイバックなどを強奪するシーンが顕著に起こっている。もはや、これではゲーム・サファリの状況ではなくなり、野生動物ヒヒと人間の「闘い」に相当する。
世界遺産・「ケープ植物保護区域」に含まれる「喜望峰自然保護区 Cape of Good Hope NR」であるケープ半島に生息するチャクマヒヒ(Chacma Baboon)は、社会性が強く群れで行動する。黒褐色~濃灰色の毛衣、オスの体重は30~40kg、15~20kgのメスの約2倍の大きさ、長い犬歯が特徴である。
この地域のチャクマヒヒは推定400~500匹とされ、ケープ岬の駐車場のほか、近隣の市街地まで生息エリアが拡大、今や半島から30kmも離れたケープタウン新市街の住宅地でも被害が出ている。
経験論で言えば、波しぶきがかかる喜望峰では確認できなかったが、ケープ岬の駐車場では20匹前後、半島の保護区ゲート~北西8kmのレッドヒルズ地区を走行中、10匹前後のヒヒの群れが威嚇的に長い犬歯をむき出して道路脇に堂々と集合していた。

南アフリカ・ヒヒの被害
車を襲撃するチャクマヒヒ/南アフリカ・ケープ半島
写真情報:左 Eastern Cape & Karoo Safari(ZA) 左中 The Slowvelder(ZA)
右中 YouTube/Tim Noonan 右 23thorns     

南アフリカでは野生動物は保護の対象であり、どのような場合でも理由を問わず、凶暴なヒヒであっても法の下に保護が保証されている。住民はペレット銃やワナやこん棒などで直接的に野生動物へ危害を与えることは出来ず、現地ではヒヒの保護理念と住宅内部への侵入&被害への対応とで、住民は板挟みになっている。
これは日本の北関東地方や長野県などでも顕著となっている繁殖し過ぎたニホンシカが、食料を求め農家の畑の作物を食い荒らすのと同様で、過去には明確であった人間と野生動物の「生息境界線」が消え、野生動物の人間社会への侵攻と言える。かつて存在した人間と野生動物の互いを意識した美しい言葉・「共存」は、もはや成立しないのであろうか?

ヨハネスブルグ近郊/クレイドル自然保護区
GPS: 25°55′05″S 27°50′49″E/標高1,400m~1,600m

最大都市ヨハネスブルグの中心部~北西40km、南アフリカの世界遺産・「人類発祥の地」の区域内のクレイドル自然保護区 Cradle Nature Reserve でも、ゲーム・サファリができる。10頭を越えるシロサイ、20頭を数えるキリン、無数のシマウマやインパラなどアンテロープ類などの野生動物が、30平方kmのサバンナ草原と丘陵エリアに生息している。
なお、クレイドル保護区には、164万年前の動物化石が発掘され、世界遺産に登録のモーツェツ洞窟がある。さらに経験論で言えば、保護区のサバンナ草原にあるレストラン・「The CRADLE」は、ヨハネスブルグ近郊では積極的に推奨できるスポットである。
また、クレイドル保護区~北北東9km、ランセリア空港~北北西10km、州道路R512号沿いに南アフリカの民族・ズールー族系やバンド族系の人々との交流が出来る、宿泊施設などを兼ねたレセディ文化村 Lesedi Cultural Village がある。

南アフリカ・クレイドル自然保護区 Cradle Nature Reserve, South Africa
クレイドル自然保護区&レストランの標識/南アフリカ・ヨハネスブルグ近郊

ヨハネスブルグ近郊/リノ&ライオン自然保護区/世界遺産・巨大なワンダー洞窟
GPS: 25°58′14″S 27°47′29″E/標高1,400m~1,550m(ワンダー洞窟 標高1,500m)

世界遺産・「人類発祥の地」のスタークフォンテン洞窟~北北東7km、クレイドル自然保護区~南西8km、ヨハネスブルグの市民に良く知られたリノ&ライオン自然保護区 Rhino-Lion Nature Reserve がある。
保護区の南西端の地下で発見されたワンダー洞窟 Wonder Cave は、内部空間としては国内第3番の広さを誇る大規模な鍾乳洞である。なお、アフリカ大陸で最大規模の鍾乳洞は、ケープタウン~東北東380km、内部が5km以上ともされる「カンゴー鍾乳洞 Cango Cave(GPS: 33°23′33″S 22°12′53″E)」である。
猿人などの人骨化石の発掘はないが、19世紀にセメント原料の石灰岩の採掘作業で発見されたワンダー洞窟は、その巨大な内部構造から世界遺産・「人類発祥の地」の対象となっている。

南アフリカ・ワンダー洞窟 Wonder Cave, South Africa
ワンダー洞窟内部 断面視野/南アフリカ・リノ&ライオン自然保護区
作図=Blog管理者legend ej
南アフリカ・ワンダー洞窟 Wonder Cave, South Africa
ワンダー洞窟・石筍の「聖母マリア鍾乳石」/巨大な幕状鍾乳石/南アフリカ・リノ&ライオン自然保護区

標高1,500m、鍾乳洞・ワンダー洞窟自体はおおよそ220万年前に形成されたとされ、内部は無数の鍾乳石が林立する単独の巨大な空間で、例えて言えば、セイヨウナシ(洋ナシ)を横にしたような形容、あるいはブカブカの登山靴の形容、その空間は最大高さ60m、長さ125m、幅64mである。
地上から洞窟内部へ通じる唯一の狭い開口裂け目に設けられた急な階段を20mほど下ると、エレベーター乗り場となる。専門ガイドと共に定員10名以下の若干古風な金網囲いの低速エレベーターに乗り込み、地底から突き出た岩盤まで30mほど降りると、そこは「聖母マリア(高さ2m 上写真)」と呼ばれる見事な鍾乳石を初め、圧倒される地下大空間の別世界となる。ただし、内部は若干「南アフリカ的」、照明が暗いのが難点である。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/シロサイ White Rhinoceros, Game Safari, South Africa
シロサイの群れ/南アフリカ・リノ&ライオン自然保護区

また、約1,600ヘクタール(4kmx4km相当)の広大なサバンナ草原のリノ&ライオン自然保護区では、ライオンとサイをメインに、レパード(ヒョウ)、クードゥー、ワイルドドッグや無数の小型アンテロープ類などと遭遇できるゲーム・サファリが可能である。またコッテージ・キャンプ、サバンナ・ピクニック、4WD車を使ったオフロード・トレイルや乗馬トレイルなどもできる。
リノ&ライオン自然保護区はヨハネスブルグから40km/行政首都プレトリアから60kmの距離、世界遺産・スタークフォンテン洞窟などと同様に比較的治安も良く、アクセス州道路R540号の交通量は極めて少ない。生息する野生動物の個体数は多いとは言えないが、保護区内の風景は雄大、丁度良い郊外ドライブコースでもある。ただアクセスには車が必要となる。

ヨハネスブルグ近郊/クルーガーズドープ動物保護区
GPS: 26°06′21″S 27°43′26″E/標高1,550m~1,650m

ヨハネスブルグ~北西30km、標高1,600m前後、クルーガーズドープ動物保護区 Krugersdorp Game Reserve は、主にライオンの管理に力を入れている保護区である。管理面積は15平方kmと小規模であるが、見通しの利く穏やかな草原とブッシュ潅木が茂る低い渓谷や丘陵で構成された保護区内では、アフリカライオンの群れを初め、シマウマ、キリン、ダチョウ、インパラ、バッファローなどと遭遇できる。
そのほか、渓谷の水場とくぼ地を大規模にネットで保護した囲いの中に放された色鮮やかな鳥類も見ることができる。鳥類のネット囲いは垂れ下がり傾向で若干観光に対する緊張感が劣るが、若い管理レンジャースタッフの明るい表情もあり、パーキングに車を止めて訪れる価値はある。

クルーガーズドープ動物保護区では、特にライオンに遭遇する確率が高くなるように、「ライオン専用エリア」を設け、特定時間(午前中)にインパラなどをエサとして与えることもある。この保護区はゲーム・サファリの「入門編」として訪れる価値は十分にある。単独運転も含め過去に2回訪れた経験論では、低速走行で3時間ほどあれば、保護区のオフロードコースをゆっくりとほぼ全周できる。

南アフリカ・ゲーム・サファリ/ライオン Lion, Game Safari, South Africa
サバンナ草原のライオンの群れ/南アフリカ・クルーガーズドープ保護区         
間近で見る野生のライオンの着物(毛並み)は土の上で寝そべるためか、予想外に汚れている
南アフリカ・ゲーム・サファリ/スプリングボック Springbok, Game Safari, South Africa
サバンナ草原で草を食べるスプリングボックの群れ/南アフリカ・クルーガーズドープ保護区   
肩高80cm 体重30~40kg インパラより一回り小型のアンテロープ種・スプリングボックの顔面と頭部
の毛衣は白色 背面はインパラと同じ赤褐色だが 間近で見る腹面は驚くほどに美しい真っ白である

保護区内にはコッテージタイプの宿泊設備もあり、あるいは草原の中で頑丈な柵に囲まれた指定場所ではキャンピングも可能である。ただ2007年にはこの保護区でライオンに襲われた管理者が死亡する事故も発生しているので、ライオンの群れの動きには十分注意する必要がある。
クルーガーズドープ保護区のゲート付近には人家はないが、保護区へのアクセスには車が必要となる。また、クルーガーズドープ動物保護区~北方15kmには世界遺産「人類発祥の地」のスタークフォンテン洞窟付属ロバート・ブルーム博物館がある(GPS: 26°00′57″S 27°44′03″E/標高1,480m)。

南アフリカ・猿人頭蓋骨化石/Skull Fossil, South Africa
猿人・頭蓋骨化石/南アフリカ・スタークフォンテン洞窟 付属ロバート・ブルーム博物館 展示
左: 猿人・頭蓋骨化石                
右: 猿人アウストラロピテクス・頭蓋骨化石・「タウングの子供」
Web
●関連Webページ: 南アフリカ・「人類発祥の地」・スタークフォンテン洞窟と猿人頭蓋骨化石
世界遺産/南アフリカ・「人類発祥の地」・スタークフォンテン洞窟とその周辺洞窟

ヨハネスブルグ郊外/南アフリカ・ライオン・パーク公園
GPS: 25°59′38″S 27°55′52″E/標高1,450m

面積は2平方km、動物保護区では極めて小規模であるが、ヨハネスブルグ中心地から北北西へ約25km、クルーガーズドープ動物保護区から首都プレトリアへ向かう高速道路N14号と州道路R512号の交点近くには、南アフリカ・ライオン・パーク公園(Lion Park ランセリア空港の南方5km)がある。
ここでは「パーク(公園)」の名称の通り、80頭のライオンをメインに、チータ、ハイエナなどの猛獣、草食動物ではキリンやインパラなどを、一方通行のゲームロードを車で低速走行しながら見ることができる。またこのパークでは、ビジターやツーリストによる赤ちゃんライオンの「抱きしめ」やキリンの「エサやり」などを通じて、気楽に動物と親しむイベントも行われている。
故に区分ではこのライオン・パークの動物達は、純粋な野生ではなく、餌付け管理された「準野生」と言え、パーク全体も「大自然」からはほど遠く、首都圏の郊外にある「気楽に遊べる自然公園」と言える。ただ、食事やカフェができる管理センターやキャンピング・テント形式の宿泊施設も完備されていること、ヨハネスブルグ郊外という利点から、ライオン・パークへは家族連れのビジターや学校の生徒達も沢山訪れる。

参考だが、2008年の夏、ヨハネスブルグの人達に「最も安全な動物公園」と信じられていたこのライオン・パークで、ピストル携行の強盗団が管理センターを襲うという凶悪な事件が発生した。大勢の家族連れや若者達で混み合っていたセンターでは、金品を強奪された上に、不幸にして来場していた一人の若者が射殺されてしまった。現在、パーク・ゲートで厳しいチェック管理が行われているので、訪れるツーリスト数は元へ回復している。

ピラネスバーグ国立公園隣接/サンシティ・リゾート
GPS: 25°20′46″S 27°05′50″E/標高1,150m

上述のピラネスバーグ国立公園の南側には、標高1,200mの緩やかな谷間に造営された「サバンナの驚異」とも言える巨大なアミューズメント・「サンシティ・リゾート Sun City Resort」がある。
南アフリカを代表する娯楽施設であり、年間100万人の観光客が訪れ、ここに宿泊して北側に隣接するピラネスバーグ国立公園でゲーム・サファリを行うツーリストも多い。また、ピラネスバーグ国立公園の熱気球サファリの発着場所でもある。
東西3.5km 南北2kmの世界最大級の広大な施設は「ロストシティ」と呼ばれ、世界有数の4軒の超高級ホテルを中心に、24時間営業の大規模なカジノを初め、大型造波プール、テニスコート、ゴルフコース、乗馬コース、映画・ゲーム、豪華なレストラン街など、子供から大人までが楽しめるあらゆる娯楽施設が整っている。

Sun City Resort, South Africa
サンシティ・リゾート Sun City Resort/南アフリカ・ピラネスバーグ国立公園 隣接
写真情報: The Sun International(ZA)
-------------------------------------------------------------------------------------------------
過去のブログ Archived Blog
イエメン
イタリア
ギリシア
スペイン
フランス
南アフリカ
EU・北部

Web
●関連Webサイト: 海外旅行1,200日・世界47か国&古代エーゲ海文明遺跡
旅人legend ej の世界紀行・心に刻む遥かなる「時」